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徒然getty

今年は閉講だそうです。

先日、京都まで研究会に行ったのですが、その帰りに指導教官と、博論の副査でもあったうちの大学の先生とちょっとお話をしました。

話を聞いていると、3月まで私が担当していた講議は、今年は臨時閉講となり、今後は隔年開講となるらしい、とのこと。
なんだか、お門違いかもしれんけど、ちょっと責任を感じてしまった...。

週一コマの講議ではあったけれど、私としてはとても楽しかった。講議の前は、だらだらしつつも「今日はどういった事を重点的にやろうかなあ。」とか「導入はどうするか?」といったようなことを、常に頭に中で考えていたように思う。

学問だけでなくて、何でもそうだと思うけど、「面白い!」と思えるようになるためには、一見つまらない、それこそルーティンワークのような作業を積み重ねなければならない。意味のなさそうな、地味な事柄を頭に中に入れたりしなければならない。そして、不幸な事に、そういった事柄は大体が学生の忌み嫌うものであったりする。

正直に言うと、その地味な事柄が出来ないのならば、学ばなくてもイイと思う。つまり、講議には出なくていい、と思う。でも、始末が悪いのは、「面白くない事はしたくないけど、面白い所だけはやりたい」という輩である。学問だけでなく、この世の中で生きて行くのなら、それは土台無理と言うものだ。人生において、何かをやっていこうと思うのなら、どんなものにも「修行」は必要だと思うからだ。
でも...。そんな理想論を唱えていても、学生には届かない。(いや、おそらくは社会に出て数年もすれば、何人かはそれに気付くはずなのだけれど)

自分なりに試行錯誤はしたけれど、学生のみなさんには総じて恵まれていたと思う。そのお陰で、予備校時代ほど講議のやり方などについて悩む事はなかった。どの学生さんも志高く、学習に対する態度も真摯であった。講議も毎回楽しかった(私が勝手に楽しかったのかもしれないけど)。
前年度(つまり私が学生と共に学んだ最後の年)の授業アンケートを見ると、何とか学生の皆さんにも、それなりにその教科について理解を深めてもらえたのではないかな、と思う。『自分が面白いと思っている事柄』を、学生にも同じように『面白い』と感じてもらえるだけの案内を何とかすることが出来たのだろうか?そうであれば、本当に幸せだ。もし、将来日本に帰国して、またうちの大学で同じ科目を教える機会が与えられたら、本当に幸せだと思う。(一コマだけでは食べてイケマセンが...。(〒_〒)ウウウ )

今年は、閉講されるなんて、残念です...。
by getty-ih | 2005-07-13 04:10

思うがまま生きている、そんなgettyの独り言

by getty-ih
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