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徒然getty

ある日曜日

本当はスゴく早起きをして博物館や美術館へ行くつもりだったんだけども(というのも、毎月第一日曜日は国立の美術館、及び博物館は入場無料になるからなのだが)、例の如く寝坊してしまったため、それらは全ておじゃんになってしまった。

このまま家でダラダラしているのもなぁ、と思いつつも、そこはそれ、日曜日なもんだから、はて巴里乃宮で一体何処に行く所があろうかとしばし考えてみた。

仕方ないので、シャンゼリゼに行くことにした。そうそう、あそこのゲランは日曜でもやっているし。George Vまで地下鉄で行き、シャンゼリゼに着くと、その人の多さに圧倒された。そのほとんどは観光客なのだろうか。

ゲランに行く前に、一旦SephoraとMarrionaudでDiorのアイクリームについて質問したのだが、結局大したことは分からなかった(苦笑)。とにかくスゴい人で、何だかただそれだけで疲れてしまった。

が、ゲランは違った。外の喧噪が嘘のように、シンと静まり返っている。ガードマンらしき人に「上の階に行くと、色々と香水がお試し出来ますよ。」と促され、用もないのに上の階へ行ってしまった。まぁ、上階に来ちゃった以上ちょいとどんなもんか見てみるか、とぐるりと一周してみた。途中、そうそう、「コリオラン」はやはり無いのかな、と思ったので店員さんに聞いてみた。店員さんに「あれは確か男性用の香りでしたが。」と言われたので、「ええ。でもステキな香りと聞いていたので、一度試してみたかったんです。」と答える。と、「あ!少々お待ち下さい、そういえば...」と何か思い出したのか、デスクの方に何やら確認に行ってくれた。

すると、何と何と!「コリオラン」はこれまで長いこと製産してなかったのだが、来月中旬にパリか、フランス国内だけの限定で販売されるらしいことが判明!!!残念ながら、日本では発売されないそうだが、例えばシャンゼリゼのブティックに注文して郵送してもらうことは可能らしい。是非ともダンナに試させてやりたいものだ。ゲランと聞くと、どうも敷居が高くて何か質問したり、ややもすると、入店することさえ躊躇われるが、どうしてどうして。どの店員さんも非常に親切で、スバラシイ接客ぶりなのである。サスガ、マイ・ゲラン(笑)。サービスという言葉も、概念も存在していない、ここ仏蘭西にあって、徹底した、しかし、極めて心地よいサービスが存在している、ゲラン。素晴らし過ぎます。

さて、こうして予想外に素晴らしい情報をゲットした私は、いよいよ階下へと向かった。これまた感じの良い店員さんが応対してくれる。
今使っているLotionやsuper aquaのアイセラムではちょっと物足りなくて、issimaの新しいラインのサクセスフューチャーの美容液、Lotion lissante、サクセスアイ・テックに興味があることを伝えると、丁寧に製品の特徴を教えてくれた。

この店員さん、本当にゲランの製品が好きなようで、楽しそうに自身が美容液を使った感想などを話してくれた。聞いているこちらも嬉しくなって来るような、そんなカンジで。私もゲランの製品が大好きなので、そのワクワクした気持ちが本当によく分かって、絶対にサクセスフューチャーシリーズとLotion lissanteは買うぞ!っていうか、何とかしてダンナに買ってもらうぞ!と、固く固く心に決めた(笑)。

そして、ふと、そういえば、前にダンナとSevres-Babyloneのゲランで買い物をした時に、会員カードを作ったはずなのに、未だに届いていないことを思い出した。という訳で、最後にそのコトを聞いてみた。すると、彼女はすぐに調べてくれて、その場でカードを発行してくれたのであった!素晴らしい!

彼女がカードを奥へ取りに行っている間、このゲランで唯一愛想の無かったガードマンさんに話しかけてみた。
「ここは静かで良いですね。オアシスみたい。だって、外はほら、スゴい人なのに、ここは静かで落ち着いているんだもの。」
すると、ガードマンさん、ちょいと不意を突かれたような風ではあったが、途端に笑顔になって、
「今日は静かだけどね、昨日はスゴかったんだよ。スゴい人で。正気の沙汰じゃなかったよ。」
と、答えてくれた。
なんだ、話してみたら結構良い人じゃん。無表情で「2階へどうぞ。」って機械的に繰り返すばかりだったから、「ちょっと、それ、どうよ?」て思ってたけど。やはり、コミュニケーションは大事です。パッと見だけとか、第一印象だけで決めつけちゃイカンね。

さてさて、彼女がゴールドに煌めく、これまたゴージャスなカードを持って戻って来た。これまた素晴らしい!

で、とても幸せな気分になった私は、中央郵便局へ行くことにした。何故って、単純にそのまま1番線一本で最寄りの駅まで行けるから。では、何故中央郵便局へ行くのかと言うと、私は今かなりの量の本を船便で送りたいと考えているから。

この件に関しては、昨日わざわざM子さんが近所の郵便局で聞いてくれたんだけど、その情報によると、何と書籍小包が無い(無くなった?)ようなのである。「印刷物は書籍小包扱いで(船便)最大25キロまで送れる」と某『地球○歩き方』に書いてあるのにも関わらず...。しかし、そこはまぁ、人によって言うコトが違うお仏蘭西だから、M子さんとも「何気に別の人に聞いたら送れたりしてね〜(笑)。」などと笑っていた私。

さて、郵便局に着くと、幸いそんなに人は並んでいない。10分も並んでいればすぐに順番が回って来るだろう。窓口は4つ程開いている。しかし、なかなか進んでいない列もある。私が並んだ隣の列が、まさにそうだった。列の最後尾に並んだおばさんは、私が隣の列に並んだ時には、既に随分待たされていた様子で、どうやらしびれを切らしているようであった。「全く何時までかかるのかしら」などと独り言を言っていたことから、そのイライラも最高潮に達していたと推測される。さて、そうこうするうちに、なぜかそのおばさんは私の後ろに並んだ。私の列の方が早いと見たのだろうか?私はもう少々時間がかかったって、この列で良いと思って腹を括っていた。

すると、おばさんが「あなた、隣の窓口が開いたわよ。私の前なんだから、あそこに行ったら?」と言う。「いえ、私は良いので、どうぞ。」と答えると、おばさんは「良いの?」ってな顔をして私を見る。そこで、「だって、マダムは随分と長い間待ってらしたのでしょう?私が来る前よりも前から。」と付け加えると、おばさんはとても喜んで、隣の窓口へ嬉々として向かった。

それからほどなくして、私の番が来た。窓口のおじさんに、船便の書籍小包のコトを必死で聞く。「5キロまでだよ。」と言われても、しつこく食い下がる(苦笑)。しかし、やはり船便の書籍小包は5キロまでで、それ以上は航空便しか無いのだそうな。エェー、いつの間に無くなったんだよー!腑に落ちないので(私もしつこいな(苦笑)。)明日、近所の郵便局にもう一度聞きに行ってみるさ。

郵便局を出て、さてこれからどうしようかと考えた。お天気は良い。この後特に予定も無い。
あぁ、じゃあ、ちょっと有名なケーキ屋さんにでも行ってみようか。ってなわけで、ケーキ屋さんへ。ナンダカンダで道に迷いつつも、無事お店を見つける。何と、巴里乃宮では珍しく行列が出来ている!日曜日だからかな?嫌だったけど、しょうがなく私も並ぶ。(私は本来、行列に並んだりするのが大っ嫌いなのである。)
お目当てのヴィエノワズリー(パン・オ・ショコラとか菓子パンの類いのコト)発見。しかも最後の一個。めちゃくちゃラッキー。ここもスバラシイ接客!まぁ、ヴィエノワズリーはまだ何とか財布に優しいお値段だけど、ケーキはかな〜りお高めだから、それを考慮すると、まぁそれなりのサービスがあって然るべきなのかしらん?

で、これでやっと帰宅しようと思い、バス停を探す。が、無い!無い無い無い!
バス停を探してかなり歩いた私。疲れるし、早く買ったヴィエノワズリーを味見したいし、イライラし始めた所で、やっとバス停発見。

と、思ったら、「今日はこのバス停には停まらないので、最寄りのバス停へ行ってよね。」との張り紙が...。嘘だろー、オイ!ゲゲゲ。

すると、停留所にドッカリと腰を下ろしていたおばさんと、その姪っ子か何かだろうか、可愛らしいお嬢さんがこれから最寄りのバス停まで歩いて行くと言うじゃないのさ。もちろんお供させてもらったさ。こうして何とか最寄りのバス停(これが全然最寄りなんかじゃなかったのよ!)に到着し、ぎゅうぎゅう詰めのバスで自宅へ無事帰還(笑)。

はー疲れた。

で、下の写真は、郵便局からの帰りに辺りを彷徨っている最中見かけたショーウインドー。
可愛かったのでつい、ね。ある日曜日_b0046082_701870.jpgある日曜日_b0046082_705840.jpg
by getty-ih | 2007-10-10 06:52 | パリ

思うがまま生きている、そんなgettyの独り言

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