人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

徒然getty

いいような、わるいような。

今夜は眠れないのでもう一発。

しばらく前から、ネットで日本のテレビ番組なんぞを見ている。ダンナが来ていた時も、二人してダウンタウンの映像などを見て大笑いしていた。

思いっきり堪能している分際でなんなんだが、これって、いいような、わるいような、そんな気がするんだよなー。って、単に私が古い人間ってコトなんだろうか?それとも、世界が「ある意味」狭くなってるってコトなんだろうか?

随分前のことになるけれど、初めて海外に暮らした時などは、もちろんネットなども無くて、海外で日本のテレビ番組を見るなんてコトはかなりまれだったし(いや、ビデオレンタルとかはあったんだけど、私はそんなの興味なかったので、詳しいことは分かりませぬが。)、毎日メール、ナーンテなことも当然不可能であったわけで。なんて言うのか、本当に日本が遠かったわけですよ。ま、その当時の私には、それが途方も無く心地よかったわけですが。

で、その後、今度は海外の拠点がアジアの某国になったんですが、その時もまだネットは今程浸透してなくて。私のような超アナログ人間は、メールもほとんど使ってなかったんじゃなかったかな。でも、ネットを使っている人もチラホラと居たので、たまにデカイニュースが留学生寮中を駆け巡ったりもしたっけな。とはいえ、私はそこではメールなど使う術も無く、親に持たされたデッカい携帯(ウソみたいにデカクて重かった。)のみで日本と繋がっておりました。

辛いことがあっても、嬉しいことがあっても、手紙であれば常に一定の日にちをおいてしか日本と繋がらなかったあの時代。いずれの国においても、冷酷な私は日本を恋しいと思ったことなどありませんでしたが(爆)、それでも日本から手紙が届くととても嬉しかったな。私自身も、今よりもずっと頻繁に手紙を書いていた気がするし。帰国した時の些細なカルチャーショック(芸能界の顔ぶれが変わってた、とか、その程度ね。ははは。)も、それなりに興味深いものであったし。

今ネット上で(しかもネットの環境さえ整っていれば世界中どこからでも)、現在のものだけでなく、かつての懐かしい映像までも堪能することが出来るのは、国内外問わず、それはそれでとっても便利で面白いことなのかもしれない。でも、一昔前の、良い意味(?)での「海外暮らしにおけるセンチメンタリズムみたいなもん」は、已に失われつつあるのかなぁと、少々寂しく感じてしまった。(贅沢な悩みか?)
他の人がどう感じてるかは知る由もないけれど、私個人としては、一種清々しい孤独感が減じられてしまったようで、どことなく物足りない、そんな消化不良気味の海外暮らしなのである(苦笑)。

ただ、超多忙な友人のMちゃんが、その超多忙な日々の中、送って来てくれる手紙(彼女はメールもくれるけど、お手紙もくれるのだよ。有り難い。)は、そんな毎日の中で大きな励みになっている。

Mちゃんは私がアジアの某国に居る時も、優しい手紙をくれたものだった。
某国で調査中、あまりにも孤独だったので(苦笑)、「こんなことなら、泉鏡花とか持って来てたら良かったよ〜ん。」と、ちょいと愚痴った私に、そっと泉鏡花の文庫を送って来てくれたのは、他でもない彼女であった。

今も彼女からの手紙やプレゼントは部屋に飾っているが、彼女の言葉は本当に私にとって大きな支えなんである。Mちゃん、いつも本当にありがとう。これだけは何時何処に居たって、絶対的に「いい」のである。うむ。

彼女が愛息とともに巴里乃宮にやって来る日を、今私は心静かに待っているところである。
by getty-ih | 2006-09-13 09:46 | パリ

思うがまま生きている、そんなgettyの独り言

by getty-ih
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31