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徒然getty

続・9月21日 〜遅れてスンマソン。〜

今回まず身を寄せたのは、フランス語教室で御一緒していた「マダムYサン」に御紹介いただいたアパルトマン。マダムYさんの御友人マダムCCさん所有の、屋根裏部屋です。トイレは共同だけれど、日当たりのいい、かわいらしいお部屋。

しかし、空港で予定外の「そこそこ厳しい」入国審査あり、預け入れの荷物が中々出て来ない事件あり、私が腹をこわした事件あり、などなど諸事情あって、結局、当初は「物凄く余裕アリアリの到着予定時刻」だったはずの時間(飛行機到着が7時で、アパルトマン到着を10時から11時の間、って言っていた私。そんな愚かな見積もりでもあるまい?!)までに到着できませんでした。30分程遅れてしまい、さぁどうする、家は見つかったけど...と思っていると、アパルトマンの入り口でタイルの張り替えをしているおじさんがいる。

「あのう、ここにお住まいのCCさんを探しているんですが...。」と聞くと、「あぁ、君たち日本人だろう。CCさんからカギを預かっているよ。部屋は五階だって。」と...。

『ナヌ?』
カギを...!あぁ、よかったぁ〜。

しかし、カギを貰って五階まで行ってみたものの、よーわからん。表札も無いし。確か屋根裏部屋って言ってはったから、五階じゃなくてその又上じゃなかろうか、とノソノソと狭い階段を昇る。しかし、幾つも部屋があって、一体どれがそうなのか分からない。

よぉ〜し、と五階のあるお部屋をノックしてみる。出て来た女性は、どうやら我々の「珍」入(闖入でもあるが。)に気付いていたようで、「CCさんちは3階だよ。お気の毒に。」と笑って言い放った...。

そうですかい...。かしこまりました。で、3階へ。

しかし、これまたドアが複数ある。もう慣れないフランス語で聞いて回るのは嫌だ!!がっくりと肩を落とした私は、先程のタイル工のおじさんのところへと、救いを求めて階段を降りていった。その間、ダンナは「空港で、gettyさぁ、まだまだ時間早すぎるわぁ〜なんて言ってなかったっけ?」と、腹立たしいことを宣っている。そんなことは言っておりませんから!!念のため。なんだいなんだい、私が頑張って、下手なフランス語で格闘しているというに。荷物を持ってもらってるのは感謝してますけどね、何が悲しゅうて私は何度も階段を行ったり来たりせにゃならんのだ?あぁん?!

ところが...。文句を言うだけの神(?)あれば、救ってくれる神もあるのだ!
タイル工のおじさん、ありがとう...。

「CCさんのお家って、3階のどこだか分かりませんか?或いは、私達が滞在するお部屋は何号室だとか、聞いてませんか?」と、尋ねる私におじさんは申し訳無さそうに、「さぁ、分からないねぇ...。」と言う。
また、「電話してみて御覧。携帯はないの?」と言うのだけれど、あるわけねーよな。今朝着いたばっかりですぜ、旦那。で、「電話は持ってないんです...。」と悲し気に呟く私。

これはテレカでも買って来るしかないかな、と思っていたその時、ダンナが「あれ、getty、おじさんさぁ、自分の携帯で電話してくれるんじゃない?」と声を上げた。「ぬぬぅ?」見ると、本当に、おじさんは赤い小さな自分のケータイを取り出すと、CCさんの残したメモに書いてあった電話番号に電話をしてくれていた。

あぁ...。ありがとう...。私のこの酷いフランス語を慮って、私ではきっと電話したって埒が明かんだろうと思い遣ってのことなのね...。あぁ、そうに違いないわ...。

で、まぁこの優しいおじさんのお陰で、また、彼の「お昼過ぎにはCCさんがお家に帰って来るので、廊下の辺りででも待ってればー。」との『ぐっどあどぶぁいす』のお陰で、階段の途中にへたり込んでいた私とダンナは、CCさんのお母さまに無事発見されたのでした...。

その後は、CCさんのお母さん、CCさんの御主人、また少し遅れて帰宅されたCCさん御本人と、皆々様から、代わる代わる「飛行機が遅れたの?」と聞かれ、その度に「今回は気紛れなことに、入国審査があって、すごい時間がかかっちゃったの。税関も厳しくて、すごい人だったの。」と、まさにフランス人のように(失礼!)言い訳ばかりしておいた。

だけど、遅れてしまって、本当にスンマソン...。
by getty-ih | 2005-10-17 06:02 | パリ

思うがまま生きている、そんなgettyの独り言

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